2011年2月5日土曜日

一灯照隅、万灯照国。

一灯照隅、万灯照国。

一つの灯火を掲げて一隅を照らす。
そうした誠心誠意の歩みを続けると、いつか必ず共鳴する人が現れてくる。
一灯は二灯となり三灯となり、いつしか万灯となって国をほのかに照らすようになる。
だからまず自分から始めなければいけない。
そのためには自分自身が明りにならなければいけない。
それは手燭を持つことではない。
そんなものは吹き消されたらそれっきり真っ暗になってしまう。
そうではなく、自分自身が発光体になるのだ。

 一灯照隅(いっとうしょうぐう)」 
それはたとえ一本のロウソクでも身の周りを照らせば明るくなる、それを万人が照らせ ば「万照」、悉く世界を照らせば「遍照」というものだ。全ての始まりは常に小さなところからだ。言い換えれば個が、個の行動が、そして想像力がいかに大切 なものであるかということが云える。個とは自分、ロウソクに例えれば世の隅をわずかだが照らしている。まずは身近なところから第一歩を。



安岡正篤

一つの灯火を掲げて一隅を照らす。
そうした誠心誠意の歩みを続けると、いつか必ず共鳴する人が現れてくる。
一灯は二灯となり三灯となり、いつしか万灯となって国をほのかに照らすようになる。
だからまず自分から始めなければいけない。