2011年3月24日木曜日

JR西日本、4月から間引き運転 部品調達できず

JR西日本、4月から間引き運転 部品調達できず 

「直流電動機ブラシ」を手に説明するJR職員=大阪市北区、JR西日本本社 
「直流電動機ブラシ」を手に説明するJR職員=大阪市北区、JR西日本本社
 JR西日本は23日、東日本大震災で車両部品メーカーが被災し、一部の部品の調達ができないとして、4月から在来線の運転本数を減らすと発表した。朝夕の通勤時間帯は通常通りだが、調達のめどが立たない場合、運休本数を増やす可能性もあるという。
JR西によると、運転本数の削減は29路線が対象で、京阪神エリアは4月11日から、その他の地区は同2日から、昼間時間帯を中心に実施する。神戸線や宝塚線は通常通りの見込みだが、山陰線(綾部‐城崎温泉)で日中は通常の60%、大阪環状線で同80%、大和路線で同65%などとなる。京阪神で、同4日から始める予定だった女性専用車の終日化は当面見送る。
特急では「こうのとり」「きのさき」などに使う旧国鉄時代の車両に影響が出るため、4月2日から両数を短くしたり、臨時列車の運転を休止したりする。詳細は3月25日に発表する予定。
不足する部品は直流モーターに電気を流す「直流電動機ブラシ」。素材を製造する日立化成工業山崎事業所(茨城県日立市)が被災し、最終加工する浪江日立化成工業(福島県浪江町)が福島第1原発の避難区域内にあるため、生産再開のめどが立っていないという。
JR西は、この部品を在来線電車の約50%にあたる約2300両に使用している。在庫は1~2カ月分あるが、消耗品のため4~5月ごろにはなくなる可能性があるという。


こういうところまで被害が出るとは今回の地震の凄さを痛感します