中国漁業監視船、尖閣沖の接続水域を4時間航行
尖閣諸島沖を航行する中国の漁業監視船「漁政201」(3日午前8時35分)=第11管区海上保安本部提供
3日午前6時35分頃、沖縄県石垣市の尖閣諸島・魚釣島の北西約31キロの接続水域内(日本領海の外側22キロ)で、中国の漁業監視船「漁政201」が航行しているのを海上保安庁の航空機が確認した。第11管区海上保安本部(那覇市)によると、海保の巡視船や航空機が無線で日本領海内に入らないよう警告。監視船は無線で「魚釣島周辺は中国の管轄。我々は正当な業務を行っている」と応答していたが、約4時間後の同日午前10時35分頃、久場島の北から同水域を出て、中国に向かって航行を始めた。領海侵犯などはなかった。
中国の漁業監視船が尖閣諸島周辺の接続水域に入るのは今年5回目で、東日本大震災後では初めて。
(2011年7月3日12時45分 読売新聞)