2011年12月11日日曜日

【国を益することあらば】

【国を益することあらば】

国家かまさに多事(たじ)、
吾(わ)が生るるや辰(とき)ならざるに非(あら)ず。
涓埃(けんあい)、国を益することあらば、
敢へて身後(しんご)の賓(ひん)を望まんや。

【訳】
今、まさに国家多難の時である。
よくぞ男児としてこの好機に生まれたものである。
(私ごときが)わずかでも国家のために
なることができるのであれば大満足である。
どうして、死後の名誉などを望もうか。望みはしない。


『吉田松陰 一日一言』より