2011年12月13日火曜日

[沢水困 たくすいこん]

険(けん)にしてもって説(よろこ)ぶ。
困(くる)しみてその亨(とお)るところを失わざるは、
それ唯(た)だ君子のみか。

[沢水困 たくすいこん]


【訳】
困窮の極みの険難にあっても、乗り切った後の悦びを信じて
やり通すことのできるのは、君子だけである。

しかし、どんな人でも困難から学ぼうとすれば、
苦しみが何を教えているのか会得できるものである。

これを「困学」という。

苦しんで学べないのは小人であり、
小人のままでは困窮を脱することは難しい。

『易経 一日一言』より