紙芝居で東北に勇気 「はやぶさ」題材 被災地巡演へ
東日本大震災で被災した子どもたちを勇気づけようと、大阪で街頭紙芝居師として活躍する杉浦貞(ただし)さん(80)が新作をつくった。作品は七年がかりで地球に帰ってきた小惑星探査機を題材にした「応答せよ はやぶさ」。
大震災に負けず、助け合う東北の被災者の姿に胸を打たれていた杉浦さんは、「あきらめない心を伝えたい」と、「はやぶさ」の勇姿を描くことを決めた。
物語を考え、難解な専門用語を辞書で調べた。知人の放送作家と画家に協力を依頼し、子どもが理解しやすいよう何度も練り直した。エンジン故障などのトラブルを乗り越え、無事帰還させた技術者らの奮闘を描いている。
杉浦さんは「困難を乗り越えたはやぶさの偉業を、東北の子どもたちに話し、励ましたい」と目を輝かせた。
中日新聞より引用