自殺者、減っても3万651人 昨年、5月に急増
昨年1年間の全国の自殺者は前年より1039人減り3万651人だったことが9日、警察庁の統計で分かった。月別では5月の自殺者が多く、統計を分析した内閣府は東日本大震災による経済的な影響が作用した可能性があると推定している。
1998年に3万人を超えてから最も少ない記録。14年連続で3万人を超え、女性は前年より289人増えて全体の31・6%となった。
内閣府自殺対策推進室によると、自殺者数は例年、企業が決算期を迎える3月にピークを迎える傾向にあるが、昨年は3月まで低めに推移し、5月に前年比21・2%増の3375人と急増した。
内閣府は被災地や各地の自治体関係者らから聞き取り調査し、経済動向も分析。4、5月は企業倒産件数の増加や輸出の落ち込みなどが見られた上、同時期に「30代」「経済・生活問題が動機」などの層が大幅に増加したことが分かった。担当者は背景事情の一つとして「震災を契機に経済リスクが広がり、特定の層に影響した可能性がある」との見方を示している。
年齢別では、60代が5547人と最も多く、50代、40代の順。30~60代は前年より減少したが、20歳未満と20代は増加した。
原因・動機別では、健康問題の1万4621人が最多で、経済・生活問題、家庭問題と続いている。
1998年に3万人を超えてから最も少ない記録。14年連続で3万人を超え、女性は前年より289人増えて全体の31・6%となった。
内閣府自殺対策推進室によると、自殺者数は例年、企業が決算期を迎える3月にピークを迎える傾向にあるが、昨年は3月まで低めに推移し、5月に前年比21・2%増の3375人と急増した。
内閣府は被災地や各地の自治体関係者らから聞き取り調査し、経済動向も分析。4、5月は企業倒産件数の増加や輸出の落ち込みなどが見られた上、同時期に「30代」「経済・生活問題が動機」などの層が大幅に増加したことが分かった。担当者は背景事情の一つとして「震災を契機に経済リスクが広がり、特定の層に影響した可能性がある」との見方を示している。
年齢別では、60代が5547人と最も多く、50代、40代の順。30~60代は前年より減少したが、20歳未満と20代は増加した。
原因・動機別では、健康問題の1万4621人が最多で、経済・生活問題、家庭問題と続いている。