2012年7月17日火曜日

人を動かす人は、誰よりも自分が動いている

『人を動かす人は、誰よりも自分が動いている』

【 ディール・カーネギーの言葉にもある、この「人を動かす」ということ。
これは一見、難しそうに見えます。

 確かに、ただ単に人を動かそうと思ったら、かなり難しいと思います。
人は動かそうと思って動くものではないからです。
人を動かすには、まず自分が動かなければなりません。

 他人が動きやすいように、いろいろとおぜんだてを整えたり、
動きたくなるような下地をつくる。
そして、ときには「こうすればいいんだ」という見本を見せる。
「あなたにもできるということを証明して見せるから、やってみて」という姿勢が大事です。

そして、最後に、そうやってあれこれ動いている姿を見て、
周りの人たちが「協力しようかな」と思ったら、
それでやっと、自分が動くということの端っこに立てるというものなのです。

 こういう細かい気配りや心配りをせず、自らが率先して動くということもせず、
ただ他人が自分に協力してくれるのを待っていたのでは、
次の次の世紀になっても、何も変わることはないでしょう。

 野球の監督でも、政治家でも、会社の上司でも、椅子に座ってふんぞり返っている人に、
本当の意味で人を動かすということは不可能です。

『人は、自分のために動いてくれる人のためにしか動かないからです。
仮に動いてくれたとしても、それはその人のために動いているのではなく、
自分のため、つまり、一応動いたという素振りを見せないと、後々大変だからです。』

そんな物理的な動きでは、そこから何も生まれるはずがありません。

『まず自分がだれよりも動く。そうできる人が、
人を動かし、そして時代をも動かすことができるのです。』