2011年2月20日日曜日

合計特殊出生率、1.29・初めて1.3を下回る

合計特殊出生率、1.29・初めて1.3を下回る

1人の女性が生涯に産む子どもの平均数(合計特殊出生率)が、
2003年は1.29に低下したことが10日、厚生労働省のまとめで分かった。
02年の1.32を下回り過去最低を更新、初めて1.3代を割り込んだ。

政府の予測を上回るスピードで少子化が進んでおり、
今国会で成立したばかりの年金改革法の前提に早くも狂いが生じた格好で、
将来の保険料や給付水準の見直しを迫られる可能性も出てきた。

厚労省の国立社会保障・人口問題研究所は02年1月に公表した将来人口推計で、
合計特殊出生率が07年に1.306で底を打って回復し、
32年ごろから1.39で安定する」と予想。03年は02年と同じ1.32と想定していた。

厚労省によると、03年の出生数は112万4000人で、前年より3万人減った。
特に20歳代後半の第1子出生率の低下が目立つという。
2000年の「ミレニアム結婚」、01年の「21世紀結婚」の直後で02年の婚姻数が
大きく減ったことが影響した、と同省はみている。




合計特殊出生率(ごうけいとくしゅしゅっしょうりつ)とは、
人口統計上の指標で、一人の女性が一生に産む子供の平均数を示す。