倒産に占める破産の割合、最高の71% 2010年
- 2011/2/17 1:48
東京商工リサーチの調べによると、2010年に倒産した企業のうち、破産の割合が71.9%と過去最高になった。企業の倒産は2年連続で減少したが、長引く景気低迷や後継者難などで、中小企業を中心に事業継続を断念するケースが増えているとみられる。
10年の破産件数は前年比5%減の9579件になった。倒産自体は減少したが、破産に至った企業の割合は前年比で6.7%増加した。中小企業を中心に民事再生法など再建型の法的手続きが減る一方、事業継続を断念する企業が増えている格好だ。破産手続きが簡素化されたことも増加の一因になっている。
東京商工リサーチでは「破産企業の従業員は失業するため、地域経済に及ぼす悪影響は大きい」とみている。